「…っ」 転送したメール画面を見て、夕梨亜は固まる。 「…ごめん。あの日夕梨亜が眠った後、俺が消していたんだ」 「……」 「それを見たら夕梨亜がまた離れていくんじゃないかと不安で…」 「……」 「…悪かったと思っている」 「……」 俺の言葉を聞いているのか聞いていないのか、夕梨亜は頷かない。 ちょうど1年前の今日の日付の、アイツからのメール。 彼女の携帯からは消したものの、どうしても完全に削除はできず、自分の携帯に転送していた。