全てが終わって外に出ると、既に忠見さんが車で待ってくれていた。
「夕梨亜。…幸せにな」
少し寂しそうに笑うパパがわたしを見送ってくれる。
「うん。…パパ、今までありがとう」
「夕梨亜…。…最後みたいに言わないでくれ。いつでも会えるじゃないか」
「はは。そうだね」
わたしの言葉に、少しずつ涙目になっていくパパ。
約束通り、来年度から支部長に任命してもらったのだとか。
…よかった。
パパの安心した顔を見たときは、正直わたしも心からほっとした。
「…じゃあ。行ってきます」
「あぁ。行ってらっしゃい」
ひと呼吸置いて、にっこり笑う。
涙が溢れたパパに見送られながら、忠見さんの車に乗った。
わたしがドアを閉めたのを合図に、エンジンがかかる。
ゆっくりと車は走り出した。


