好きとごめんのその先に



「夕梨亜さん。本日はおめでとうございます」


「おめでとう」


「あ、ありがとうございます」



式が終わったあと、お母様たちが声をかけてくれた。



実際に会うのは初めての、忠見さんのお母さん。



忙しい中、今日は一時帰国してくださったらしい。



何度か忠見さんと一緒にテレビ電話をしたことはあるけど、実物は数倍綺麗で凛とした人だ。




「いろいろ大変だったみたいだけど、あなたが娘になってくれて本当に嬉しいわ。これからよろしくね。
めったに会えないけれど、何かあったら言ってくださいね、またすぐ帰ってきますから」



そう言って可憐に微笑んでくれるお母様。



「誠斗のことも、よろしくな」


「はい。こちらこそよろしくお願いします」



にっこり笑ってくれるお父様も、いつかの威厳は今日は見受けられない。



心から祝福してくれている様子のお二人に、丁寧に頭を下げた。




…これからはお義父様、お義母様、になるのか。



うまくやっていけたらいいな。