蓮…君…。



あたしはいつの間にか、

たくさんの水滴こぼれ落ちてた。



「蓮…君…。ヒック…。」



「………………ハァ?…。」




え…。



「テメェ………。ふざけんな…」




真上からドスのきいた、


「廉………。」

の声がした。


「お前……。誰?それ。」


「へ……。」



「蓮…君…?」



「ゴメン…。ゴメンなさい…。」


あたしはそのまま教室を出た。