ガラスの十字架【短編*完結】



ドクン……ッ


今………何て?






『………え?』


聞き返す僕を見て、せれなさんは慌てて首を横に振る。


『…あ、いえ……ごめんなさい。』


そう言って、仕事を続けた。






ドクン…ドクン………


胸が…熱い。




(『結衣……!』)


僕が僕じゃないような…


不思議な感覚。


どうしようもなく


彼女が懐かしい………






『……そう…ですね。僕も……そんな気がします。』


思わず、


そう呟いた。