ガラスの十字架【短編*完結】



にこにこ嬉しそうに話す篠原さんの言葉が


僕の頭には半分しかはいらない……




『あ、はい……。』


とりあえず、返事をする。


『じゃあ、よろしくね。』


そう言って…


篠原さんは控え室から出ていった。






僕は………


もう一度、彼女を見た。




黒い瞳、紅い唇、ふわふわの長い髪……


小柄な身長までもが、すべて似ている。




………でも


なんとなく、僕の記憶よりも大人っぽいような……?