ガラスの十字架【短編*完結】



僕は慌ててそれを受け取る。


『す、すいません……。』


『あ、いえ…。』




彼女と僕の


視線が重なる………




ドクン……ッ


と、僕の心臓が音をたてる。








『あら?2人ともどうかしたの?』


篠原さんの声に、僕はようやく我にかえった。


『あ、いえ…すいません。』


彼女は……


きょとんとした表情で僕を見ている。




その横から、笑顔で篠原さんが言う。


『森さんって呼ぶとパートの主婦の森さんもいてややこしいじゃない?だからせれなさんって呼ぶようにしましょ。』