ガラスの十字架【短編*完結】



………まさか




こんな事が本当にあるなんて、




誰が思うだろう?




僕の目の前に…………




『……初めまして、森せれなです。』




声も、顔も、立ち姿も……


何もかもが一緒だった。




僕の


前世の記憶の中にいる恋人


「結衣」


そのものだった。




僕はあまりの驚きに、持っていたマフラーを床に落とした。


『………あ。』


それを……


彼女は拾い上げて僕に手渡す。