ホテルに戻り


「水族館で結構買ったんだな」

「はい。会社の友達とかに。やっぱり、ちょっとくらいお土産ないと」

「土産か。8月に行った時にまた買えばいい」

「そうですね」

8月…早く来い来い、夏休みだわ。

お土産を片付けてたら

…ッ!

「恭介さ」

唇を塞がれた。

「ぅ…ぅぅん…」

口づけは続き…

――



ようやく離れた。

社長に抱きしめられたまま、耳元で

「今晩も…お預けか?」

社長の背中に腕を回し、胸に頬を当てて

「恭介さん」

「ん?」

「そ、そんな事…聞くなんて…い、意地悪です。は、恥ずかしい」

「クククク…」

強く強く抱きしめてくれる。

「晩飯に行くか?」 

「は、はい」

火照りを冷まして…

服をオフホワイトの膝上のワンピースと黒のレギンスに着替え

今晩の夕食は和食。

新鮮な お刺身や天麩羅など、目で楽しみ舌で味わった。

だ、だけど…ちょっと不安というか緊張してる。