この前と同じ部屋だ。
「あ、シャンパン!」
テーブルにシャンパンとチョコレートが。
シャンパンがアイスペールに冷やしてある。
「お前、車の運転で飲めないから頼んでおいた」
「わ~ありがとうございます」
「冷蔵庫の中も見てみろ」
冷蔵庫?なにがあるんだろう。
「これ」
「前に言ったろ?ロールケーキ一本食いたいって」
あっ!賭けした時、私が勝ったらロールケーキ一本って。
覚えていてくれたんだ。
「まさか、ウエディングケーキを用意してあったなんて知らなかったから」
「嬉しいです。私、全部食べていいんですよね?」
「はぁ?」
「えっ?」
私にくれたんじゃないの?
「俺には無しか?」
「た、食べたいですか?」
「……」
「じ、じゃあ一口あげます」
「クククク…それはそれは、ありがとう」
「ハハハ…「フフフ…」」
「……」
「……」
抱きしめられた。
「やっと抱きしめられた」
「えっ?」
「お前が朝の電話で、『逢いたい』って言ってからこうして抱きしめたかった」
「恭介さん」
「シャンパン飲むか?」
「は、はい」
社長がシャンパンを開けて
ポンッ!
グラスに注ぎ軽く上げて
「乾杯」



