いよいよ結婚式
心臓がドキドキ騒がしい。
大丈夫かしら?
ヘマしないかしら?
そしてついに式場の扉が開いた。
お父さんと腕を組んで、バージンロードをゆっくりと進む。
ガチガチに緊張して震えてる。
祭壇の前で、お父さんの手から社長へ。
社長の顔をベール越しに見る。
社長は…やっぱり社長だ。
落ち着いてる。
いつものようにポーカーフェイス。
でも私を見る瞳は優しい。
その瞳に安心して、震えが止まった。
そして式が始まった。
「……富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、愛し、尊敬し、いたわり合い、添い遂げる事を誓いますか」
社長が力強く
「誓います」
私も、緊張と感動で声が震えたけど
「誓います」
「指輪の交換を」
社長が震える私の左手を ぐっと握り薬指にはめてくれた。
私も社長の左手を取って…なんとかはめることが出来た。
「誓いの口づけを」
再び向かい合い、ベールを上にあげて
そっと肩に手を掛けて口づけを…
唇が離れる時に小声で
「泣くな」
今にも零れそうな涙を指で拭ってくれた。
無事に式が終り



