「もうすぐお式が始まりますので、お父様と花嫁様以外の皆様は式場へお越し下さいませ」
ウエディングプランナーさんに言われて、みんな控え室を出て行った。
控え室には、お父さんと私だけ。
「お父さん」
「うん?」
「い、今までありがとうございました」
「……」
「これからも、一杯お世話になりますが、宜しくお願いします」
「ハハハ…」
お父さんが笑い出し
「そんな挨拶初めて聞いた」
「えっ?」
「これからもお世話になりますから宜しくって」
「おかしいかな?」
「お前らしくていいんじゃないか」
「うん、そうだね」
「恭介君に大事にしてもらうんだぞ。そして、お前も恭介君を大事にするんだぞ」
「はい」
コンコン!
「はい」
「お時間でございます」
「はい」
お父さんと腕を組み、式場へ。



