ピンポーン 兄貴が来てくれた。 「ごめんね、忙しいのに」 「今日は夜勤だから大丈夫」 リビングでお茶を飲みながら 「吐いてるって?」 「大丈夫だよ」 脈を取り、額に触れ 「熱はないようだな。脈も正常。昨日なにか食ったか?」 「ううん。お腹は痛くないよ。風邪もひいてないし」 「お前…もしかして」 「えっ?」 「おめでたか?」 へっ? 「な、なに言ってんのよ。あるわけないわよ」 「しかし…」 あっ!