「だけど、お前が社長と結婚なんてな~」

「そうだよな~」

「ねぇねぇ、なにが決め手になったの?」

「あ、私も聞きたい」

質問攻め

「なにが決め手って…なんだろう」

「へっ?」

みんなが私をガン見してんですけど。

「決め手なかったの?」

「はぁ。なんか自然とこうなりまして」

「……」

「でも、好きなんだろ?」

「そ、そりゃ好きですから結婚するんです」

「キャ~好きですからだって」

「可愛いね~」

「社長じゃなくても惚れるよな」

えっ?

な、なんか私…変な事を言った?

「ハハハ… だけどほんと急に結婚だなんて」

「あっ、私もそう思います」

「……」

へっ?

「お前、自分の結婚だろ。えらく客観的だな」

「そうですか?まだあんまり実感ないんですよ~急すぎて」