「此処までは誰も入って来ないさ。それに今お前は仕事上がったんだろ」 「……」 「じゃあ今は秘書じゃなく婚約者だ」 なんか変な理屈のような気がしなくもない。 あっ! こんな事してらんない。 「社長…出かける時間です」 腕時計を確認して 「あ、あぁ」 社長の身支度を手伝い 「これで大丈夫です」 「ん」 その時 コンコン たぶん副社長だ。 「はい」 「行くぞ。タクシーが来た」 「分かった。じゃあ行って来る」 「いってらっしゃいませ」 はぁ~ さっ、私も行こう。