――



ホテルに戻ったら…

しっかり夕日は沈んでいた。


部屋に戻り

「俺の勝ちな」

「……」

「計4回だから…まず、1回目」

「えっ、今ですか?」

社長が近づいて来る。

「後からじゃ」

耳元で

「今…して」

「ヒ、ヒャッ!」

み、み、耳…舐められた。

慌てて、手で耳を隠す。

――



唇が離れ…

「今のは俺からしたから…後4回お前からな」

「えっ?狡いです」

「あ?狡かねぇだろ。お前が辛気臭いからだろが」

辛気臭いって言われても…それはそれで困る。

「不服そうな顔してんじゃねぇよ」

「社長、言葉遣いが悪いです」

「ん…なんだって?」

ヒ、ヒェ~ こ、怖いよ~

頬っぺたをまたクニクニされた。

「社長~ しゅみましぇん」

「ん、何言ってんだ」

「クニクニしゅるの、やめてくらはい」

社長は面白がって、ますますクニクニする。

「し、社長~」

「ハハハ…」

チュッ!

キスされた。

「頬っぺた赤くなったな」

誰がしたのよ。

「あ、文句あっか?」

両手を頬っぺたに添えて

「あ、ありません」