「し、社長」
「ん?」
「一つ お聞きして宜しいでしょうか?」
「ん?」
「何故 私にプロポーズを?」
「お前は馬鹿な上に耳も悪いのか?」
「はぁ?耳は正常ですが」
「じゃあさっき言ったろ。お前が欲しいって」
何故か顔が赤くなる。
「だから、何で欲しいんですか?あっ、私がいたら便利だから…何でもいいなりになるからとか…手っ取り早いお手伝いさん! うん。そうなんですね、お手伝いさんと秘書と一石二鳥だから欲しいんですね。うん」
結婚したら、 ただで働く奴隷が手に入るってからか。
「ほんとにお前は馬鹿だな」
また馬鹿って言われた。
今日は何回言われてんだろ。
「すみません、自分で払いますからケーキもう一個食べていいですか?」
ケーキでも食べなきゃやってらんないわよ。
「気にせず食いたいだけ食え」
注文してくれた。



