それから少しした、お祭りがある日の朝。
「なんだろう、これ?」
りすくんは、クローバーを庭に移した後の植木鉢を、ずっと窓辺においていました。

「どうしたの?」
ねこちゃんが近づいて、その植木鉢を見ました。

「りすくん! 不思議なかたちだけと、これもクローバーじゃないかな?」

そこから出ていたのは、まんまるのクローバーでした。

凍ったように固まっていて、まるでキノコのようでした。

「りすくんが言っていた通り。みんながこのクローバーみたく輪になって。元気に仲よく暮らせると良いね。」
ねこちゃんが、にっこり笑ってそう言いました。

「うん、そうだね!それじゃ、ねこちゃん。お祭りに行こう!」
二匹は仲よく、お祭りのある広場へ向かいました。