いぬの三兄弟の家。
三匹はお母さんの部屋の扉を開けました。すると…

「やぁ、お帰り!お母さん、すっかり良くなったみたいなの!」
お母さんが元気になっていました。

「やったー!おかあさん、良くなった!」

と、ぽちくんが握りしめていた手を開きました。

ヒラヒラ…

その手から、枯れたクローバーが落ちていきます。

「あっ…」
ぽちくんはしゃがみこみ、それを拾います。

「本当だったんだ!りすくんのクローバーは、魔法のクローバーだ!」
たろうくんは枯れたクローバーを見て、そう言いました。

「どういうことなの?」
お母さんが不思議そうに聞きます。三兄弟は、何があったのかを話すのでした。