未だ。




こたつの中で思った。

わたしは本当にあの人が
好きだったと思い出した。
あの頃使っていたケータイの着信メールを見て。


窓の外は
痛いくらいに冷たい風が住んでいて
なかなか外に出られない。

あの頃は暑かったよね、すごく。

季節がふたつ過ぎた今、
あなたの彼女は私の親友。

親友にもあの頃の気持ちは
打ち明けていない。


でも
それで良かったのかもしれない。


だって、
お互い新しい恋をしているから。

ふたつの想いが重なって、
私たちが幸せに生きていられるなら
それでいい。

あの頃とは違う新しいケータイで、
あの頃とは違う好きな人に、

メールを打って思った。




ありがとう。