6月の校舎は もうすでに夏のように暑くて、 半袖のワイシャツは 爽やかに私の腕を通す。 こんなに晴れている空は なんだか海のように キラキラしている気がして ちょっと泳ぎたくなる。 暑いのは苦手だし、 冷房が無いあの部屋に行くのは 普段の私なら 絶対に嫌がるだろう。 だけど嫌じゃない。 むしろ是非行きたい。 そんな部屋が存在していた あの夏。