誠〜あなたと一緒なら〜

ふと…、何か視線を感じるのに優は気付いた。

車道の方を向くと真っ黒な猫が、座ってこちらをじーっと見ている。

何だろう??

と、思いながらも優も猫から目が離せなくなっていた。

そこにエンジン音が近付いてきた。

優は我に帰り、車道にトラックが走ってくるのに気付いた。

しかし黒猫は全く動こうとはしない。

優「あっ!?危ない!?」

声を出した瞬間、トラックの運転手も気付いたようだ。

急いでハンドルを切るがその先には……

優「えっ…」

まるでスローモーションを見ているように、トラックはこっちに近付いてきた。