誠〜あなたと一緒なら〜

近「その子は本当に可愛いな〜!名は何と言う?」

優「結愛です。結ぶ愛と書いて『ゆあ』と読みます。人と人を結び、皆から愛されるようにと名前を付けました!」

近「うむ。良い名だ!優君が名付けたのかい?」

優「いえ…名前は夫の裕が付けてくれました…。」

裕の名前を出した瞬間、優の表情が曇ったことに皆は気付いた。

近「…優君達はどうやって未来から来たのかね?」

優「わかりません。トラックに…未来の乗り物にひかれそうになったのは覚えているんですが、気が付いた時にはこの時代にいました。」

土「てぇことは、帰り方は…」

優「わかりません…。」

優はじゅっと結愛を抱きしめた。

結愛は悲しそうなママを元気にするかのように、優の顔に手を伸ばした。

その光景に藤堂と原田は心を打たれ、近藤にどうにかならないかという眼差しを向けた。