誠〜あなたと一緒なら〜

ベビーカーは新生児でも使える、少し大きめなタイプだ。

ある程度、準備を終えると、部屋に入りベビーベットに近づいみる。

中には6ヶ月の娘、結愛がおもちゃを噛み噛みしている最中だ。

くすっ。

優「結愛〜。ママと一緒にお出かけだよ。」

結「きゃぁ〜♪」

結愛もママの顔が見えたためか、おもちゃを噛むのを止め、嬉しそうに手を伸ばす。

優は寒くないように、うさぎの耳が付いた白いポンチョを結愛に着せた。

そして、結愛を膝に乗せ、小さなテーブル置いてある写真立ての前に座る。


優「パパ、行ってくるね。」

結「あぶぅ。」

夫の写真に声を掛けるのであった。
これは夫が亡くなってから、毎日の日課である。