誠〜あなたと一緒なら〜

すると前に立っていた男性が優の方を振り向いた。

背が高く、顔が整っていて美男子だ。

?「大丈夫でしたか?」

と優に聞いてきた。

優「はっはい、助けていただいてありがとうございます。」

優は急いで一礼した。

男性は優の動きや服装、荷物を観察するようにじーっと見ている。

優も緊張する。

?「…あなたは…」

と、声を出した時だった。

?「おーいっ、総司ーっ。無事かぁ?」

と、離れた場所から男性と同じ上着を着た人が声を出しながら走ってきた。

?「平介…大丈夫ですよ。怪我するわけないじゃないですか。」

優と一緒にいた男性が呆れたように、走ってくる男性に言った。