ラブラボ! ~恋は華麗な復讐ゲーム~

雪美が私にお願いしたのは、本当にとんでもないことだった。



「彼をたぶらかして欲しい!?」



「そう。舞花には、ローマの悪妻アグリッピナのように、聡明で毒々しい悪女を演じて欲しいの」



そう言って、雪美はニッコリ笑った。



「彼の周りって、彼のいうことを大人しく聞く人間しかいないと思うの。そんな彼にとって、舞花みたいにマイペースで芯の強い子って、すごく新鮮だと思うのよね」



でも、アグリッピナって確か、最後は皇帝ネロに暗殺されたんじゃなかったっけ!?



すると、雪美はあっけらかんと言ってのけた。



「あら、大丈夫よ。アグリッピナには優秀な参謀がいなかったから、悲劇の結末を迎えることになったんだもの。舞花には私がいるし、大丈夫よ」



なにそれ。



だったら、別に私を使わなくても、自分で仕返しすればいいんじゃないの!?



第三者をはさむと、余計にややこしくなることだってあると思うんだけど。



ところが、雪美いわく、



「ダメよ。彼は、典型的な肉食系なの。一度ベッドを共にした女なんて、二度と興味は持たない人なのよ」



うっ、なんて生々しいセリフなのかしらっ!



ていうか、



「そんな最低な男、さっさと忘れた方がいいんじゃないの!?」



そんな男に関わってる時間がもったいないと思うけど!?


すると、雪美は深い深いため息をついた。



「舞花ったら・・・・・・これだから、二十歳を過ぎても処女は困るって言われるのよ」



な、何ですって!?