【短】猫似男

「幸人ー?」


全く相手にもされなくなって、完全にお手上げ状態。


猫がコタツで丸くなってるみたいに動かない。


「幸人くーん。幸人さまー。ゆっきー」


どうにか反応して欲しくて、粘り強く声をかけ続ける。


「ゆきにゃーん」


思い付きでそう呼んだとき、抱きしめる腕がピクッと動いた気がした。


「ゆきにゃん…?」


「……それ、めっちゃいいじゃん!これからそう呼んで?あんにゃだけ特別っ」


意外と気に入ったんだ?

益々、二十歳には見えなくなってきた。


「呼んだら離してくれる?」


ようやく光が見えてきた…!