「ハァ...」
そんなため息の中この青々しいなんとも言いがたい天気の中私は憂鬱な気持ちで学校へ向う。
「今日もどうせ...」
そんなことを言っているうちに校門を通り過ぎた。
そして、靴箱に手を伸ばし開けると...
ダダダダァー
まるで生き物のようにでてきた手紙達
それもただの手紙ではない「馬鹿」「クズ」「カス」「死ね」などと荒々しい字で書かれた手紙
「最悪」
今日でちょうど半年目。

始めは私だって毎日毎日学校が恐怖でいっぱいだった。
でも、もう半年となると私の中では1つのイベントに過ぎない。
こんな私ってつくづく変だと思う
しかし、こんな私でも1つだけ自慢できることがある。
それは
今までどんなにいじめられてきたって私は1度も泣いたことがない。
どうして、人は泣くのだろう
悲しいから? 悔しいから? 私には分からない
もしかしたら幼い頃は毎日泣いていたかもしれない。
でも、それは成長にとって大切なことなんだって母から教わった。
本当に私は泣いたのだろうか?
あの産声も私はあげたことはあるのだろうか?

そういう考えているうちについてしまった。
悪魔の教室
私がただそう呼んでいるだけなんだけども。

「あ! きたきたぁ~」
待ってましたといわんばかりに甘ったるい声を上げるメス豚共
こんなことを声に出していってみれば私はどうなるのだろう
1人でにやついていたそのときだった
「な~に、1人でにやついてんのぉ~?マジきもいんですけど」
私はそんなことは無視して机に座った
みんなの視線が痛い
今度は何だ
そう思った瞬間背中にすごい衝撃が走った
「いっ・・・」
気がつけば私は保健室にいた
朝から不快な気分だ
「鈴花ちゃん? 大丈夫だった? さっき、クラスのお友達がわざわざここまで連れてき
 てくれたのよ?」
は? 友達? ここには友達なんていない
いるのはメス豚とオスゴリラだけ
「いい友達ね、先生うらやましいわ」
私の事実をこの先生に言ったらこの先生はなんて思うのだろうか
それでも、うらやましいなんて言えるのか?
「もう・・戻って良いですか?」
本当はまだ保健室にいたいけどこんなところにいたら後でどうなるか分からない
「あら?大丈夫なの?背中ちょっと痣があるんだけど・・・階段で転んじゃうなんてすず
 かちゃんもおちゃめね」
痣・・・か 
いつものことだ
にしても階段って話がうますぎるな
どうせ、あのメス豚共があの小さい脳みそで考え出したうまいアリバイだろう
「もう戻ります、ありがとうございました」