あたしたち恋してた。

そろそろ6月になる頃のこと。

なかなか鍵は、見つからなくて…

「幸人くん、もういいよ。」

幸人くんは黙々と探している。

「帰ろ…。」

その言葉をスイッチにして捜索は終わった。

昇降口を出たとたん幸人くんが走り出した。