鈴木の言いたい事は、なんとなく分かる。 「お前、鍛えあげられた腕してんのな…」 「そう?毎日、女と遊んでただけ何ですけどねぇ。…」 と俺が言うと、鈴木は小さいため息を吐いた。 「お前ってホント、見たまんまの性格してんだな。」 「何ソレ。誉めてんの?」 俺は、口郭を上げながら、答えた。 そして、鈴木に引きずられて着いた先は、やっぱり教室で、クラスのヤツ等が、 “誰、コイツ” みたいな目で見てくる。