偽りの愛を囁く




「あ、俺ちょっと景色見てくる。」




と、一人、俺のドス黒いオーラに気付いた龍が、俺から離れてフェンスに走って行った。





そして俺は、ゆっくりと未だに床を叩き爆笑している司に近づいた。




「ギャハハハ…って、ギャーーー!!!?」





まずは一人。
俺は、司の鳩尾に思いっきり拳を叩き込んだ。



司は、わずか一発で気を失った。





司を仕留めた俺は、もう一人の馬鹿に視線を向けた。――






「ひっ……!?ま、待って!悪かったっ!俺が悪かったからぁ―ーー!!」




さすがにドス黒いオーラに気付いたのか、土下座までして許しを乞う裕太を、俺は容赦なく殴った。




もちろん気絶。―ー


弱くなったか…?
コイツ等。




くらいにしか思わなかった。