偽りの愛を囁く




「おっせーよ!お前等!!」




俺と龍が、重い屋上のドアを開けると、既に居た司と裕太が、コンビニのパンを食いあさっていた。




「うっせーよ。鈴木に捕まって無理矢理に教室まで連れて行かれたんだよ。」




そう俺が、ふて腐れ気味に言うと、司と裕太が笑いだした。




「「ギヤッハハハハハ!!!あのお前が教師に!?」」




と、屋上の床や壁をバンバン叩きながら爆笑した。




「ヤベッ…おげっほっ!!ギャハハハッ―」



時折、馬鹿な笑い方をしながら咳き込んでは、また笑っていた。




…そう。
俺のドス黒いオーラにも気づかずに。