「大丈夫だ。家賃はすべてワシが払う。電気代やガス代、食事代もワシが払おう」
胸を張らないで。
というか張っても見えない。
「……分かったよ」
もう、なんか…疲れた。
僕はポケットから古びた紙を取り出した。
「とりあえずコレにサインして。あとで惚けられても困るから」
「えー…」
ウザい。なにこのじじぃ…
やっぱほっとこう。
「書きます書きますすいません」
土下座のまま、左手を僕の足から一旦離れ紙に自分の名前らしき文字を書く。
ガー…ネルス?
独特過ぎて読みにくい…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…