土下座して動けなくしたのに。





爺さんは僕の左足を両手で掴む。




「わ、悪かった…だから助けてくれ」


「いやだ、面倒くさい」


「そんなこと言わずに」


いやだよ。助けたところで何の利益なんてないじゃないか。





「よし、こうしよう。君に家をプゼレントしよう」


「プレゼントね」


「そうプゼレント」


「…………」



「いやすまん間違えました」


「家貰ってもどうせ家賃とか僕が払うんでしょ?」



多分この爺さんのことだから家賃滞納とかしてそう…。