余命6ヶ月

「でも、もう学校辞めたのですよ」

嬉しかった、みんなとまた同じグランドに立てることが本当に嬉しかった。

「いいから、これは監督からの指示です」

「はい!」

大きく返事をした。

「わーわー」

甲子園のベンチで他の仲間達が暖かく迎えてくれた。
「元気だったか?」

「心配したんだぞ」

「お帰り」

「この試合に勝とうな」

それから1人ずつ暖かい言葉を言ってくれた。
安心していた自分がいた。最後に、

「さぁ、今日は本気でうちの高校の実力を見せつけましょう」

と監督。

円陣を組み、

「いくぞぉ〜」

敏志の掛け声!

「おぉ!」

みんな盛り上がっていた。