僕は泣いていた。

「ねぇどうしたの勝ちゃん?どこか痛いの?」

彼女がとても心配している。

「心が痛い」

泣きながら答えた。

「心?」

彼女は疑問に思っている。
「あんなに、あんなに小さな子に9歳位の子にバカって言われた」

彼女の顔を見た、呆れてる。

「ちっちゃ」

先に歩き出した。

「待ってよ、待ってよ、この気持ちわるよね?」

彼女が止まり振り向いた。
「うん、うん、とっても・・
僕の涙が止まった。

わからない」

また涙が出て来た。
そして、また先を歩いている。
売店に着いた。

「勝ちゃん何買うの?」

「ノートとシャーペンと消しゴムかな」

昨日、寝る前に考えていた。

「何に使うの?」

「それは、後からわかるよきっと」

それだけしか言えなかった。
今日のお昼母さんが弁当を持って来た。

「体調どう?」

会う度にみんなに言われているもう聞き飽きて来た。
「体調はいいけどなんで弁当?」

僕は一瞬期待した、

「これはね、春菜ちゃんのよ」

がっかりした。
その言葉に春菜は、

「おばさん駄目ですよそんなに気を使わなくて」

と春菜。

「いいのよ、息子がお世話になっているんだから、それより、お母さん心配していたわよ連絡くらいはしないと心配するから」

春菜は申し訳無い気持ちでいっぱいになった。

「それから、春菜ちゃんに伝言だけど、学校に事情を説明して数カ月の間学校を休んでいいことになったの、条件は学校から出る課題をこなすこと、それだけで単位をくれるって、後はお母さんが、決心がついてよかったわですって」