「今日はうちも行くわ。」


私の答えを聞いてミカがそう言った。


ミカは陸上部に所属しているのだけど、
今日は雨のせいで部活の予定がなくなって暇らしかった。


「いつも図書室で何しとるの?」


「うーん。
寝たり本読んだり寝たり。」


私の返答にミカが笑う。


「ずいぶんぐうたらしとるんやね。」


「うん。一人やとすることないしね。」


「1人?
愛しのカズキくんとおるんやなかったっけ?」


ミカがからかい気味に言う。


私はミカに向かってなんやそれ、と返す。