『いなくならないで??

頼むからあたしを…

置いていかないで』

たぶんこれは…

今までずっと

朱莉のなかでしまってきた

本当の気持ち…

なんだろう。

『連がいなくなったら

あたしは生きていけねぇ。

あたしにとって連は

命より大きい

存在なんだからな』

俺も朱莉も

今まで親のいない中で

ここまで育ってきて

たがいにしまいこんでた

思いも…

あったんだろう。

始めて朱莉が

俺に本音を

打ち明けてくれた瞬間だった。