「たとえ過去の事件でも

消えないものは消えない。

だけど両親は

朱莉の事をずっと

疑ってたわけじゃない。

流真さんが…

朱莉を大事にしてるの知ってたから

本当の事を今まで

ずっと……ずっと、

いろんな人に聞いて

真実を探していたんだよ」

そう言った連も

声が震えてた。

「あたしなんてっ…

許してもらおうなんて

思ったことなかったっ…

ただただ…

流真を奪ったこと

後悔して、

一生流真の代わりになって

生きていかなきゃいけないって

ずっと思ってた」

あたしは…

許してもらえるような奴じゃ

ないのに。