~king~

「おい」

バコッッッ…

俺は教科書の入ったカバンで

朱莉の頭を殴る。

寝てる朱莉の…

後頭部を狙って。

「……ん…」

それでも朱莉は…

起きない。

「朱莉??授業終わったって」

もう教室には

誰もいない。

俺と朱莉だけ。

「…もうちょっと」

そう言ってまだ寝ようとする朱莉。

……ちょっと待て。

俺だって男な訳で。

こんな2人きりの場所でさ??

起きてくれないと…

困るんだけどな…

朱莉。

「なぁ朱莉??マジでヤバいって」

時間もそうだけど…

俺自身もヤバい。