そう言った瞬間

「俺残る‼」

「俺も‼」

「まだやめたくねぇよ‼」

そんな言葉が

倉庫を飛び交った。

「ありがとな??皆。

じゃぁ…最後の走り行くぞ‼」

「「「「はい‼」」」」

朱莉を先頭に

蝶貴の組員の

長い列が続く。

バイクで走ってるから

それぞれの表情なんて

見えないけど。

きっと皆…

泣きたいのこらえてんだろうな。

たぶん朱莉も…

こらえてるはずだ。