~king~

「親に会ったよ」

その言葉から

一日が始まった。

「は??」

「もっと早くに言っとこう

って思ったんだけどさ。

気持ちの整理つかなくてよ、

今、言った」

急…すぎるけど‼

「大企業の社長…だと。

まったく…

何考えてんだろうな??」

そう言った時の

朱莉の顔は

なんとなく…

嬉しそうだった。

「親の存在を

なんとか消そうって

思ってたのにな。

まさか会うと思ってなかった。

てか、

家に居たんだよ」

「え??」