それから膝にネコを乗せて、アゴをなでなで。

ゴロゴロするから益々可愛くて仕方ない♪


そんな感じでネコと戯れていたら気付くと一時間目が終わっていた…


ヤバッ
と思ってはみたけど、こんな間抜けな自分が笑える







暖かなお日様と冬の風があたしの髪をユラユラさせた。

気持ち良いね、とネコを撫でる手を止める。




メール…

してみようかな…




ふっと思い付いた。

勢い有る内に…理由が有る内にしてみようかな…と自分の中で結論。


よし!!
意気込んでメール作成画面を表示。



To:藤堂 響


ドキドキ ドキドキ

ただ画面を開いただけで無駄に緊張っ


あたしは今、あたしからメールを送ろうと初の試み中です。

手が震えていますっ

自分を実況中継です



メールなんて色々友達に送るのに、この妙に強張る身体は何なんでしょうか…っ


違うんだよっ何してるのよ!!頑張れあたし。


えっとえっと

ネコに会った事送ればいいんだから…






うーん…



悩んで悩んで結局5回くらい書き直してしまった。



《今日は朝から暖かくって、ネコがベランダで日向ぼっこしてたよ(*´艸`)あたしのお弁当食べてくれたぁ(*μoμ)♪》


そうして、何ともない内容に何とかまとめた。


ありきたりだけど…しょうがない。


メールってこんなに頭使うものだっけ?


『送信ボタンもハラハラするんだけど…』


ネコに話しかけてるにしろ、半分独り言状態で送信ボタンに親指を置いたまま固まるあたし。


みぁー

ネコの声援(思い込み)に覚悟を決めてボタンを押した。


空に舞う手紙のマーク


ちゃんと届きますように…と強く思った。


たかが一通のメール送信にも心臓が持たない気がした。


返信はくるのかな…?


メールってこんなにハラハラするものだったっけ?


心臓が緊張で停止しちゃいそうなドギマギで携帯を手にしたまま一時停止。