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そうして、気付けばもう藤堂響があたしのクラスに来るようになって、7日目の朝になっていた。


『今日はどうかなぁ?』

茶化しながら芽奈は言う

『いや…来ないでしょ?』


だって昨日女の子と帰ってたよ、と言おうとすると…


『おはよーさん』


まぁタイミングよく…大あくびと一緒にチャラ王子がやって来た。

そしてあたしの前に立つ。


『良く飽きないね…?』

あたしの前に立つ藤堂にげんなり気味に一言…


『うん♪俺はチャラいで有名な藤堂響だよ?これくらいじゃ負けない』


ニッコリ…みたいな…


どんな理由なんでしょうか…?

どんな勝負なんでしょうか…?


平然と自ら「チャラい」発言…


思わず口が開いてしまう…


『はぁ・・・』

『でも思ったよりもチャラくないんだ』

と、、、

また真剣な顔であたしを凝視する…


ドキドキ…


ああっ
コイツのペースには心臓共に全く付いていけない…


『それよりパンツはTバック?』

『はぁぁっ!!』

そしてこの人は平然とエロ発言っ!!

『あのねぇ…っ』


「それより」って「何より」って意味なのよっ?!


『わかった!!』

そう言って、あたしの嘆きを遮り、いきなり大きな声で手をポンっと叩いて「ひらめいた!!」と藤堂は続けた。


へっ?


『昼ご飯二人で食べよ?!飯おごるから!!』

『いや…お弁当が…』

『心配ない』

あたしの言葉の上から更に言葉を重ねる藤堂響…


言ってる事わからんちんです…


『ね?』


ゔッ
いやだーっ!!

その上目遣いをやめてくれー!!

ちょっと可愛い顔だな…なんて思わされてしまうっ


まど、惑わされるな!!あたしっ頑張れ!!


なんて心の中で自分に渇!!

すると…


『お昼に電話する』


藤堂響は机の上に置いてあったあたしの携帯を勝手に奪い何やら打ち込む。

次に彼のポケットから最新着うたがワンコール流れて止まった。


ちょっと…なにをしているのですか…?