―――――…今、何時…??
梓『8時……』
私…寝すぎた…??
ガチャ―――――
全員『『梓、大丈夫!?』』
わ、ぁっ!!
びびびびっくりした、
梓『大丈夫、心配かけてごめんね』
秀「梓、おいで」
梓『お兄ちゃん、何』
秀「若干、熱があるから今日はお粥。はい」
わぁ―――――、
久しぶりに手料理だぁ。
梓『……いただきます』
秀「どうぞ」
――――――――…
梓『ごちそうさまでした』
秀「梓、お母…あの人はご飯作ってくれないのか??」
梓『お母さんでいいよ。…作る人に見える??ご飯のお金はくれる、料理人も雇ってる、でもね……食欲ないの』
秀「自分では…??」
梓『自分でできなきゃ、あの家にいたら飢え死にするよ、もちろん全部家事はできる。でもめんどくさいから作らない。食べない日が多いかな』
秀「何でっ、…何でもっと早く言わなかった!?」
そんなの…迷惑かけたくないからに決まってるじゃん。
梓『……必要とされない人があの家で生きてて意味がある??』
拓斗「!!梓…」
梓『私は今もこれからもあの人に必要とされることはない。人として見てもらえることはない』
だから―――――今まで黙ってきた。隠してきたんだ……
秀「梓……っ…」
梓『だから――――』
――――――――――……