―――――――……
夢を見た…小さい時の私…
幸せそうな家族。


『ねぇ、お父さん。』

『なんだ??』

『お父さんは、なんでお母さんと結婚したの??』

『そりゃ…好きだったからだな』

『ふーん』

『梓も好きな人と結婚しろよー、絶対幸せだから』

『お父さんは幸せ??』

『当たり前だろ』


―――――………


『………ん…』

ここは…、あぁ私倒れて…


秀「梓、起きた??」

梓『うん、もう大丈夫』

秀「…梓、何があった」

梓『何もないよー、ちょっと嫌なこと思い出しただけ』

秀「……違うだろ。紙に何か書いてたんだろ」

梓『……………』

秀「………梓、黙ってちゃわからない。俺はお前のお兄ちゃんだし、お前は可愛い妹だ。何かあってからじゃ遅いんだ」

梓『そんなの…わかってるよ。お兄ちゃんが大切に今まで見てきてくれたことくらい』

秀「…………」

梓『でもね、全部お兄ちゃんばっかりは頼っていられない。私も自分で解決くらいできる。お願い、今回は自分でさせて…』

お願い、お兄ちゃんわかって――


秀「……はぁ、わかった。でも今回だけだ。もし我慢できなくなったら1人で抱え込むな。お前は1人じゃない。少なくともこの部屋の奴等は梓の事を大事にしてくれてる」

梓『うん…』

秀「もうちょっと寝てな」

―――――パタン


はぁ……、わかってるよ。みんなに迷惑をかけてるのは。
でもね、今回は…今回だけは自分で解決しなきゃ意味がないんだ―――――。