「失礼しましたー」
やっと職員室に着いたと思ったら
何なんですか!?
この大量なプリントの数は!
重い…前が見えない…
ドンッ――――
「っいた!」
「ってぇ!」
私の目の前には見事に散らばるプリント
と、
「おい」
と睨み付けてくる男子1名
「……はい?」
「お前がぶつかってきたんだから謝れよ」
「いやいや、あなたでしょ?」
「は?」
「私は先生に頼まれて1年A組という、はるか遠いクラスからこの職員室まで来て、その上こんな大量なプリントを運ばされて、全っ然前が見えなかったんです!!!!あんたがちゃんと前を見てればぶつからなかったでしょうが!!!」
「……………」
「なっ…何とか言いなさいよ」
「……………」
「…プッ…クク…」
ん?笑われてる?
「ハハッお前何でそんなキレてんだよ!はー面白い…」
「ちょっ笑わないでよ」
「はいはい、スミマセンでした!しょうがねぇからこれ、運んでやるよ」
「えっあ、ありがとう…」
「お前1-Aだろ?俺、1-Bだからよ、そのついでだからな」
「あっはい…」
あーそれにしても
キレてる時のお前最高だわ
って、笑って話すあなたに
ちょっとドキドキしたのは…
気のせいだよね?