「うわぁ!」
私は初めて見る豪華な部屋に、興奮を抑えることが出来なかった。
安井くんは慣れたようすでジャケットを脱ぐ。
「結菜、シャワー浴びたい?」
「シャワー…?大丈夫ですけど…」
私はなんで安井くんがシャワーなんて言うのかわからなくて、安井くんを見つめることしか出来なかった。
恥ずかしいから目線は上げられないけれど。
「結菜ー、俺のじっと見ちゃって。そんなに早く襲ってほしいのかよ」
「へっ?」
そのとたん、私はグラッと倒れ、気付くと安井くんによって、ベッドに押し倒されていた。
「だからさ、俺のアレばっか見てるけど、そんなにヤリたい?結菜ってエッチだったんだ(笑)」
「…えっ、いや、あの、私そんな気、全然な…くてっ…」
「襲うって意味、もうわかってんだろ?」
安井くんの目は、もうアイドルの目なんかじゃなくて、なんていうか、男の目って感じだった。
私はとにかく恐くて、こんなの安井くんだって認めたくなくて。
ただただ泣くことしか出来なかった。
