でも、何よりも憐が隣に居てくれたから飽きなかったと思う。 急に冷たい風が吹き、あたし達を寒く包みこんだ。 手をさすっていると、隣から暖かい手が伸びてきた。 そのままあたしの手を包み込む。 あたしはそれに答えて、ギュッと握り返した。 お互いの手は自然と絡み合った。