あたしは忘れてはいけない事を忘れていた。 今日一日、憐に一度も血をあげていなかった。 だから憐はこんなに元気がないんだ…。 「憐、今から血あげるから!」 そう言って、この間と同じで首を横に傾けた。 そういえば、この間も…。 憐…言ってくれればよかったのに…。